栄螺(サザエ)


海の恵みに感謝したいですね。四季を通じて私たちにおいしい魚介を提供してくれます。その昔、海水浴に出かけて素潜りでサザエをたくさん獲ったものです。そのまま浜でサザエを壺焼きにして、そのうまさに舌鼓を打ったこともありました。

今では許可なくサザエを獲ることは禁止されています。漁師さんの漁場を荒らすことになるため、決してやってはいけません。

サザエの旬は5月から8月ごろとされています。産卵前に多くの栄養を蓄えた時期が食べごろなのです。北海道から九州まで、太平洋にも日本海にも広く分布しています。
乱獲を防ぐために、産卵期の漁獲を禁止している地域もあるようです。

サザエはいざ食べようとしても殻をはがすことで苦労したことはありませんか。この殻はコツさえつかめば誰でも簡単に取れるものです。サザエのふたになっている殻を、ナイフやフォークの柄を差し込み、貝を回しながら引っ張ると中身をきれいに取り出せます。

サザエの最後に出てくる尻尾のようなものは生殖巣です。これが緑色ならメス、クリーム色ならオスです。見た目からこの部分を苦手とする人もあるようですが、好みですから食べたくなければ取り除いてもいいでしょう。

栄螺の代表的な食べ方は、なんといっても壺焼きでしょう。あの醤油の焦げる匂いは食欲をそそりますね。壺焼き以外にも栄螺のレシピはたくさんあります。

☑サザエはたくさんの栄養素を含んでいます。
・タウリンの含有量が多いことは特筆に値します。肝臓の働きをよくする作用がすぐれており、具体的には血中のコレステロール値を下げたり、アルコールを分解促進させたり、肝臓にたまった中性脂肪を肝臓の外に出し、脂肪肝の改善に効果があります。

また、血圧を下げたり、血液が固まりにくくする効果もあり、脳卒中などの予防に最適な働きが期待されます。カルシウムが不足するとイライラしたり、情緒不安定になりますが、脳内のカルシウムイオンのバランスをとっているのはこのタウリンなのです。

・コラーゲンも多く含まれており、お肌に良いはたらきをします。
・ビタミンB1は、エネルギーの代謝促進や、疲労回復、むくみを抑え集中力を高めます。
・ビタミンB2は、皮膚や髪の毛、爪などの再生を促し、成長を活発にします。
・鉄分も豊富に含まれており、貧血に効果があります。ヘモグロビンとともに血液に関する効果があるため、女性に嬉しい効果が期待されます。

「栄螺焼けたで 早よ酒を 持ってこい」   稲畑廣太郎
「栄螺焼く 海の匂ひも 焼きにけり」    小林正史
「七輪に 隠岐の潮ふく 栄螺かな」     川村清子
「酒旨し 栄螺の壺焼き 伊勢の宿」     早川周三

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