ニシンと数の子 その1

ニシンが年間100万トンも獲れていた遠い昔、北海道の沿岸は春先になると真っ白に濁っており、それはまるでミルクの様に見えたものでした。
この時期ニシンは産卵期を迎えるため、大群でニシンが沿岸へやって来て、メスは卵を産み、雄は精子を放出するのです。

北海道で漁獲されるニシンは3つの地域群があり、まずは石狩湾で産まれ、湾内を回遊して成長してゆく“石狩湾系”。
そして北海道西岸で産まれて、オホーツク海から千島列島を経て宮城県の金華山沖まで南下、その後三陸沖、北海道太平洋沿岸を経て3年間で成熟して千島列島からオホーツク海を回遊して再び北海道西岸に戻って産卵をする“北海道・サハリン系”、の2系統があるのです。
ほかに岩手県宮古沖が産卵場で夏季は噴火湾に回遊する“本州系”という群があるのですが、こちらは1984年から始まった宮城県石巻から女川町沖合の万石浦での種苗放流がルーツとなっています。

今では旋網や刺し網が主な漁獲方法でしたが、昔は建網による漁獲が主たるものでした。
建網とは潮に流されないように、網の下が海底に設置しており沈子(ちんし)という重りで網を重くした“刺し網”のことをいいます。
一枚の網だけで漁をするものもあれば、2枚、3枚と重ねたものがあり、獲る魚や場所によって使い分けています。
海岸に向かってきたニシンの群れを“垣網(かきあみ)”という目の粗い網で遮ると、群れはこの網を避けますが、避けた方向に“胴網(どうあみ)”という目合が細かい網が待ち受けています。
そのため、何万尾ものの大量のニシンが文字通り“一網打尽”に獲れるのです。

水揚された魚は浜一面に並べられ、ズシリと腹を突き出してまるまる肥え太ったニシンが太陽の光を浴びてキラキラと輝いている様はとても美しかったものでした。
水揚されたばかりのニシンは実に美味しく、北海道の人々は自慢のタネにしていました。
そんなに旨いのに一般的にニシンは“安い魚”という認知をされ続けていたのは、まだ現在ほど保冷技術が確立されていなかった頃、東京や大阪など大都市に出荷するにあたり時間が掛かってしまうので、塩で漬けたりして長持ちするようにしていたのですが味が落ちてしまうのです。
また、遠くへ出荷するニシンのほとんどが丸ごとのものではなく、身欠きニシンにしていたのでした。

画像出典元:http://darling.jpn.org/article/25449961.html

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ニシンと数の子 その2

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