魚を沢山食べる人はうつ病のリスクが減る!?
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国立がん研究センターと慶応大学の研究チームは、魚介類を日々多く食べる人は食べない人に比べてうつ病の発症率が半分に減るという疫学調査結果をまとめました。
サバやサンマなど、青魚に多く含まれている“オメガ3脂肪酸”がうつ病の予防に大きな役割があるといいます。

研究は1990年から行われ、長野県佐久軍に住んでいる40歳から59歳の中高年男性1181人を対象に25年間追跡調査が行われました。
一日当たりの魚介類の摂取量を4つに分類して、そのうち中央値に近い量が2番目のグ目の集団と、一日平均57グラムだった最下位の4番目の集団と比較してうつ病の発症率が57%も低かったのでした。
尚、最も魚介類を多く摂取した集団のうつ病発症率は26%の低減に留まりましたが、これは魚介類の調理方法など外的要因に影響されたものとみています。

また脂肪酸の摂取量に於いて、オメガ3脂肪酸に分類されるEPA(エイコサペンタエン酸)とDPA(ドコサペンタエン酸)が多いほどうつ病発症率が低くなる傾向があるのです。
オメガ3脂肪酸は脳内で情報伝達に関わる物質の合成や、神経の栄耀になる物質の生成を促す役目があり、海外ではうつ病の予防効果に大きな役目があるという研究結果が報告されています。

海外で報告されていることについて、魚介類を多く摂取した妊婦は母乳内に含まれるEPAの量が多く、また自身の産後うつの発症率が低い傾向にあることが取り上げられています。
妊娠中、母体から胎児への転送により、妊娠・出産期には母親の体内中には無視できないほどオメガ3脂肪酸の枯渇の危険性があり、産後にうつ病を発症するリスクが高まります。
そして、うつ病の深刻度は赤血球中のリン脂質に於けるオメガ6脂肪酸のアラキドン酸とオメガ3脂肪酸のEPAの比率の間に有意な“正”の相関性が見られています。
そして健常者とうつ病患者を比較して、うつ病患者はオメガ3脂肪酸の蓄積量が有意に低く、オメガ3脂肪酸とオメガ6脂肪酸の比率は有意に高いことが認められます。
またオメガ3脂肪酸が注意欠陥・多動性障害の症状を緩和したしたという報告があり、アルツハイマー型痴ほう症との関連があるとみています。

これまで日本のエビデンスではオメガ3脂肪酸がうつ病解決の効果があるかという点について薄い認識でしたが、今回の国立がんセンターと慶応大学の研究結果により日本にて疫学調査で確認されたのは初めてのことでした。

画像出典元:http://bimitankyu.blog80.fc2.com/blog-entry-120.html

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