トビウオと夏 その2

さて引き続き、今回もトビウオのお話をしてゆきたいと思います。
トビウオの最大的特徴はまさに“飛ぶ”ことですが、海面数メートルの高さを時速50キロ以上のスピードで100メートル以上も滑空します。
さらに大型のものでは500メートル以上も滑空ができるのです。
2008年、NHKの撮影クルーが鹿児島県沖合で45秒にわたりトビウオが滑空する様相を撮影しました。
これは映像として世界最長のトビウオの滑空を記録したものです。

トビウオが飛ぶことができるのは長く伸びた胸ビレを持っているからなのです。
魚体は背部が広く腹部が狭い逆三角形の形状で、背部側に付いた胸ビレは背ビレ付近まで伸びており、拡げた姿はまさに飛行機そのものです。
通常、魚には水圧や水流などを感じ取る側線が体側中央を頭から尾にかけて存在していますが、滑空をするトビウオでは腹側にあります。
そして尾ビレは一般的に上下対称の形をしていますが、トビウオは海面を滑走して離陸するため尾ビレの下側が大きい形になっています。

トビウオが空を飛ぶ理由、マグロなど大型魚に追われて逃げる必要があるときです。
外敵から逃げる以外にも夜間、光がある方向に飛ぶことがあり、時折船の甲板に飛び込んでしまうこともあります。
トビウオが飛ぶときは時速35キロの速いスピードで泳ぎ、風上に向かって海面から飛び立ちます。
ちなみに飛行機も離陸するときは風上に向かって離陸しますが、向かい風に向かって飛ぶと効率よく高いところを飛翔することができるからです。

海面から飛び上がったトビウオは、大きな胸ビレと腹びれを大きく拡げてグライダーのように滑空します。
鳥のように羽ばたくことはしませんが、尾ビレは舵の役割があり左右方向に向きを変えることができます。
また、必要に応じて急ブレーキを掛けて海中に戻ったりとトビウオのヒレは極めて効率的にできているのです。
ほかにも飛翔するにあたり体を軽くするため、食べたものが早く消化できるように腸が短くなっていることもトビウオの特徴として挙げられます。

トビウオが飛んでいる様相を見て人々が感嘆の声を上げているとき、トビウオにとっては外敵から逃げるため生きるか、喰われるかの瀬戸際なのです。
飛び終えて着水したところに他の外敵がいるとなると、再び体のヒレを駆使して飛び上がるのです。
トビウオの飛ぶ姿が美しい一方で、自然の摂理というものがとても残酷であることをしみじみ感じる瞬間でもあります。

画像出典元:http://photopanda7.blog82.fc2.com/blog-entry-97.html

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トビウオと夏 その1

トビウオと夏 その3

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