サケあれこれ その3


さて唐突ですが、あなたは「鮭」を“サケ”と読みますか?
それとも“シャケ”と読みますか?
「鮭」を広辞苑で調べると“サケ”と記載されていますが、“シャケ”も読み方として正解です。(広辞苑にはシャケはサケの転語と言う注釈があります)
マルハニチロが全国15歳以上の男女1,000人にアンケートを取ったところ、“サケ”と読む人が39%、“シャケ”と読む人は61%という数字が出たように、一般的には“シャケ”という呼び名の方が浸透しています。
そもそもシャケという呼び名は、鮭の語源であるアイヌ語の「シャケンベ(夏食)」は「サ」と「シャ」の区別がなく、これを聞いた人が「サケ」「シャケ」両方使って広まったという説があります。
また江戸弁を話す人々が「サ行」が上手く言えず「シャ」になり、これが浸透した説や関東方言である説などがありますが、”シャケ”の呼び名は、関東に限らず関西や中国地方、九州でも広く使われています。
そして日常生活の上で“サケ”と“シャケ”を使い分けていることにお気づきですか?
生きている魚は“サケ”と呼び、食用に加工された状態が“シャケ”と呼びます。
言われてみると活魚の鮭を“シャケ”とは呼ばないですよね。
一方、焼き鮭を“ヤキジャケ”と呼び、お弁当屋さんで売っている鮭弁当は“シャケベントウ”が一般的です。
食卓にて「鮭」と「酒」を間違えない様に“シャケ”になったという説もあるのですが、果たしてどうなんでしょうね。
今晩、鮭を焼いてみて皿の上に乗っているモノは“サケ”なのか、それとも“シャケ”なのかじっくり眺めつつ、味わってみようと思うのです。
鮭は古くから庶民から皇室まで、人々に於いて大変馴染みがある魚ですので類語は沢山あります。
有名なものは「秋鮭」と書いて“アキアジ”と呼びます。
“アキアジ”というとキリンビールが秋季限定で販売している「秋味」が頭の中に浮かびますが、これは北海道にて秋に獲れる鮭の呼び名です。
最近では全国的に拡がりました。
他にも群れをなして泳ぐので鰱(レン)、鰱魚(レンギョ)、豚肉のように美味しい身なので水豚、寿命が一年でアユの様に産卵をして死ぬので年魚など80以上も類語があります。
なかには川を遡上して死地に向かうことから自死魚、産卵が終わって死んだ魚で川が臭くなるので、臭魚という呼び名もあります。
画像出典元:http://www.newsplusnow.net/article/439259516.html?seesaa_related=category

 

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