今日の魚…ナマコ


魚類をはじめエビやカニ、ウニ、クラゲ、海藻など、我々の先祖は海中生物で食べられるものを沢山見つけました。
しかしグロテスクな見た目の「なまこ」を初めて食べた人は、どんな気持ちだったのでしょうか。
ナマコはヒトデやウニと同じ棘皮生物に分類されます。
漢字で「海鼠」と書きますが、この鼠(コ)とはミミズの様な形状の生物で且つ、生で食べるものを意味します。
日本でナマコを食する文化は古く、平安時代中期に編纂された「延喜式」にナマコについて記載があり、実に1,000年以上の歴史があります。
江戸時代は天下の三珍味として越前の雲丹、長崎の唐墨(からすみ)、三河の海鼠腸が挙げられます。
海鼠腸とは「このわた」といい、ナマコの腸の塩辛です。
また形が米俵に似ていることから豊作の縁起を担いで、正月のお雑煮に欠かせないものでした。
もっぱら食用に供される種類のナマコは「マナマコ」というもので、北はサハリンから南は奄美大島と広い範囲で生息しています。
体色の違いにより「アカナマコ」、「クロナマコ」、「アオナマコ」と分類されています。
関東では身の肉が柔らかいアオナマコ、関西では締まった身のアカナマコに需要があります。
ナマコは捨てる身がないことで知られており、海鼠腸(このわた)の塩辛、生殖器を乾燥した海鼠子(このこ)、内臓を抜いた身を煮た煎海鼠(いりこ)などがあります。
画像出典元:http://nanitabe.blog88.fc2.com/blog-entry-2462.html

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