都会の中の漁港 PART2 福岡県福岡市姪浜漁港


以前、横浜の本牧ふ頭内に漁港があることを綴りました。
都会の中にある漁港はなかなか無いように思いますが、探せば結構あるものです。
今回は福岡市内の漁港について綴ってゆきたいと思います。
福岡空港や博多駅から地下鉄で20分、福岡市西区の閑静な住宅街の姪浜駅で電車を降り、バスで5分ほど乗車すると、市営船着き場に到着します。
目の前は博多湾で、船着き場の数キロ先には能古島という小さな島があります。
この船着き場の一角に姪浜漁港があります。
主に博多湾近辺や玄界灘周辺で獲れた魚介類が水揚げされます。
この海域周辺は寒流と暖流が交わり、魚の餌となるプランクトンなど栄養分が豊富で、魚にとって良い環境のため、獲れる魚の種類がとても多いのです。
そして玄界灘の波が荒いため、身が程よく締まっていることが姪浜漁港で水揚げされる魚の大きな特徴です。
漁港では毎朝7時45分に競りが行われています。
姪浜漁港の競りは一風変わったもので、漁協関係者と買受人が歩いて水揚げされた魚を見ながら値段を付ける「移動競り」を行っています。
そして、買い手が付くまで魚の値段を下げてゆく「競り下げ」という方式です。
市場内のあちこちにいる買受人から金額を「手やり」で提示されて、買い手が決まってゆきます。
普通、競りは明け方の早い時間に行われることが多いですが、この姪浜漁港は福岡中心部に近接しており、買い付けた魚をお店に運ぶ時間が少なく済みます。
しかも、競りに合わせた遅い水揚げのため鮮度が十分に保てるのです。
姪浜漁港の魚は漁業関係者だけではなく、市民にも楽しみがあります。
毎週日曜日午前5時30分より朝市があります。
玄界灘で獲れたばかりの魚介類がずらりと並ぶ姿は圧巻です。
駐車スペースは170台程ありますが、早めに行かないと停められないこともしばしば。
そして、何よりも朝市開始後30分で全て売り切れてしまう程の人気ぶりです。
今月3月の目玉商品はサザエ、アワビ、カレイ、ヒラメ、マダイ、サワラなどの魚介類、ワカメ、養殖海苔(姪浜海苔、志賀島海苔)などの水産加工品がありますよ。
市民向けの魚介類直販はこの姪浜漁港以外に、近くの中央区伊崎漁港で毎週土曜15時から夕一、東区の志賀島弘漁港で5月~12月の第2,4土曜日14時から夕一が開催されます。
他にも福岡市内に漁連が運営する食堂、物販店、牡蠣小屋などあります。
福岡にお出掛けの際は、玄界灘の獲れたての海の幸を堪能されては如何でしょうか。
画像出典元:http://www.meinohama.town/content/gyoko/

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