血が赤い貝がいるの!?


2月も残り1日となりました。
まだまだ厳しい寒さが続いていますが、その寒さの中にもほんのりと春の気配がやって来ていることを感じます。
春は近いんだなぁと思うと同時に、鼻のセンサーが本格的に過敏な時期となりました。
涙を流しながら、くしゃみの連続発射にくらくらしているこの頃です。
早く花粉症が収まる4月にならないかなぁっと…クシュンっ!
さて、こんな時期に一番旨い魚介類はアカガイです。
寿司や刺身でコリコリとした食感がいいですよね。
生で食べても、茹でて食べても、とても味わい深い貝で、身の旨さもさることながら、ヒモの旨さも抜群です。
フネガイという種の二枚貝で、日本各地の内湾の潮間帯や浅瀬の砂泥底に潜って生息しています。
殻に放射線状の線が42~43本入っているのが外見的な特徴です。
アカガイに似ている貝が2つあり、「サトウガイ」は38本、「サルボウ」は30本の線が貝殻に入っています。
ヒトと同じく血液中にヘモグロビンを含んでいるため、赤い血が出ることから「アカガイ」という名前の由来があります。
内湾や干潟に生息しているので、潮干狩りなどで簡単に獲れる貝の一つでした。
今でこそ高級な貝ですが、一昔前までは庶民にとって馴染みの深い貝だったのです。
東京湾や大阪湾でも沢山獲れていた程でした。
獲れた貝を茹でたり、醤油で煮付けたりして、庶民の美味しいおかずの一品だったのです。
昭和中期の高度成長期以降、海の汚染がひどくなり、埋め立てなどの開発でアカガイの棲む環境がなくなったために、水揚げ量が大きく減ってしまいました。
現在では三陸、仙台、東京湾(船橋や木更津などごく一部)、三河湾、伊勢、瀬戸内、有明が主な産地です。
江戸前寿司にはなくてはならない種で、高級な店が中心にアカガイを購入しているので今では高値安定になっています。
余りの人気の高さに韓国や中国より剥き貝を輸入して、補いきれない分については近縁種の「サトウガイ」、「サルボウ」を代用して需要に対応しています。
流通では国産よりも輸入物のほうが圧倒的に多いのが現状です。
最近では香川県や福岡県などで、養殖実用化に向けた生産試験を行っています。
アカガイは冬から春にかけて、まさに今の時期が一番美味しい食べ頃の貝です。
春以降は産卵時期に入り、夏は身が痩せて味が落ちてしまいます。
痩せた貝が再び栄養を付け始めて太り始めるのは秋以降です。
身はビタミン、鉄類、カルシウムなどの栄養が豊富です。
旬の時期が終わるまでに、近所のお寿司屋さんでアカガイを食したいと思います。
でもぉ、一貫のお値段お高いんでしょ???(トーカ堂北社長風に)
画像出典元:http://machelin.blog133.fc2.com/blog-entry-262.html

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