台湾お魚食べ歩き その2


台湾の首都台北から100kmほど東に進んだところに、位置する宜蘭県。
人口46万人の都市で、日本最西端の与那国島から110kmの距離しか離れていません。
天気のいい日には与那国島を見ることができ、一方の与那国島は宜蘭の山間を見ることができます。

蘭陽渓の沖積作用により形成された平野は肥沃な土壌が広がり農業が盛んです。
この宜蘭の平野は急峻な山に囲まれており、台北からそんなに離れていなくても山越えをしなければならず、数時間の所要時間が掛かりましたが、2006年に高速道路の開通と同時に山間部を突き抜けるトンネルが設置されたため、台北まで1時間台で結ばれるようになりました。

漁業も盛んで平野の至るところにエビの養殖場が点在しています。
そして、宜蘭平野の西端に南方澳漁港という遠洋漁業の基地港があります。
漁船が次々と出入港をしており、港内の市場は獲れたての魚がぎっしり並んでいます。
日本と同じく、漁港職員が買い付け人にセリを行って魚を販売しています。
市場の中や、その周辺には魚料理の店が沢山並んでおり、観光客で溢れかえっています。

市場の中に入ることが出来たので、並んでいる魚を観察してきました。
イシガキダイやバショウカジキ、スジアラ、ハタ類など南方系の魚が多かったです。
遠洋漁船の基地だけあって、南方種以外の魚も沢山並べられていました。
見た限りでは、鮭やアカムツ(ノドグロ)、タチウオ、ダツ、ソウダカツオ、マトウダイ、サワラ、エイ、サメ、マサバなどが確認できました。
貝類はハマグリ、シジミ、ツブ貝など、甲殻類はクルマエビ、ゴマエビ、甘エビ、ワタリガニなど、頭足類はアオリイカ、ヤリイカ、マダコなどがありました。
時にはイセエビも水揚げされるそうです。

水揚げされる魚介類の種類が多かったですが、マグロが全く見当たりませんでした。
台湾では過去の乱獲を省みて、マグロ漁の規制を厳しくしておりマグロ漁船の減船を行っています。

市場を見学した後で、近くの魚料理店で昼食にしました。
台湾でも刺身など生魚を食べる文化があります。
サケとメカジキの刺身を頼みましたが、大根のツマの上に魚の切り身が乗っており、ワサビ醤油で食べるスタイルは日本と全く一緒です。
他にスジアラのアラ汁を頼みましたが、これも日本の白味噌仕立てのアラ汁とほとんど変わらないものでした。
現地の人たちは白味噌仕立てよりも刻みショウガと一緒に煮込んだアラ汁の方が好んでいました。

台湾にはよく出掛けますが、魚を食べることが今までなかったので市場を見学して、魚専門店で食事をするのは新鮮な経験でした。

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台湾お魚食べ歩き その1

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