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秋茄子は嫁には食わすなという諺がありますが、同じような言い回しで、「秋鯖は嫁には食わすな」という諺もあります。

封建的な家族制度の中で、言われてきた諺ですが、秋の茄子が大変おいしいので、もったいないから嫁には食べさせないという姑の嫁いびりに使われた諺です。

解釈の仕方で、茄子は体を冷やす作用があり、種も少ないので子宝に恵まれないから大切な嫁には食べさせたくないという、意味合いにもとれると言われます。本当に思いやりなんでしょうか。

しかし、秋鯖に関して考えれば、前者の嫁いびりで使われた諺のように聞こえます。それほど秋鯖は美味しいということですね。

鯖は全国各地で水揚げされ、日本では大変なじみのある魚です。鯖の旬は「秋」です。
秋鯖と呼ばれて9月から11月にかけて一番おいしいとされる時期です。

鯖は春ごろ伊豆沖で産卵し、餌を食べながら北海道沖まで北上します。産卵のために南下を始めるため、脂の多い北海道沖、八戸沖、三陸沖、常磐沖、銚子沖、伊豆沖の順序で旬が移ります。

鯖はスズキ目サバ科サバ属・グルクマ属・ニジョウサバ属に分類される魚の総称です。日本近海ではマサバ・ゴマサバ・グルクマ・ニジョウサバの4種類が生息しています。

■秋鯖の魅力

①豊富な秋鯖の栄養

・鯖には健康に欠かせない栄養素が多く含まれています。
ビタミンA、B1、B2、ミネラルやカルシウムがたっぷり詰まっています。
鯖の血合にはビタミンAとEがあり、貧血の予防には欠かせない鉄分が含まれているのです。

・DHAとEPAは特に注目したい栄養素です。青魚の中では他に類を見ないほど多くの含有量です。健康を維持するために欠かせない必須脂肪酸です。

血中の中性脂肪やコレステロール値を下げ、血流を良くすることで動脈硬化を防ぐことができます。DHAやEPAを上手に摂取するには、鮮度の良い旬の魚を食べることです。

②鯖のダイエット効果も見逃せません。

特に旬の秋鯖には痩せるホルモンGLP-1が効果的に分泌される効果があります。
GLP-1が多く分泌されている人は痩せています。逆にGLP-1の分泌が少ない人は痩せにくい体質になります。

青魚に多いEPAが、小腸でGLP-1を出す細胞を刺激して、GLP-1を大量に分泌させる作用があるのです。鯖缶ダイエットなども話題になりましたね。

③秋鯖のいろんな料理
・塩焼き
・煮つけ
・シメサバ
・揚げ物
・刺し身
旬の鯖は身が肉厚で、脂がのって最高においしい時期です。
脂と酢がとてもよく合い、鯖のうまみを引き出すシメサバ。鯖は調理法と調味料の組み合わせで幾通りもの料理ができます。

■鯖を食べるときの注意

アレルギー症状は鯖によるものではなく、鯖に寄生する寄生虫によるアレルギー反応と、アレルギー様食中毒の2種類があります。

①蕁麻疹などアレルギー症状が出る。

刺身やシメサバを食べる時、寄生虫アニサキスに注意が必要です。アニサキスは加熱(60℃1分)や冷凍(-20℃以下)で死滅します。
アニサキスは地域によって種類が違うため、生食習慣のある地域の鯖に寄生する種類は、比較的安心できるようです。
生食用を買う場合は、適切な冷凍処理されて解凍したものなら問題ありません。

②アレルギー様の食中毒

アレルギー様の食中毒は、鯖に限ったことではなく、赤身の魚で起こります。カツオやイワシなどでも起こるわけです。

理由は筋肉中に含まれるアミノ酸の一種、ヒスチジンが含まれていますが、鮮度が落ちるにつれ酵素をもった細菌が増殖します。これによりヒスタミンを作り出し、アレルギー反応に似た症状を発症するのです。

秋が旬の美味しい秋鯖は、買い物したら保冷剤をもらい、帰ったらすぐに冷蔵庫で保存しましょう。また、生食しないものはきちんと火を通すなどして、注意しましょう。

EPAやDHAなど不飽和脂肪酸は、酸化しやすいので、鮮度の良いものを手に入れ、早めにいただくよう心掛けましょう。

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